「え⋯」
最近の事件は皆そのさくらんぼがやったって言うの?
固まった私に彼は
「まぁ、そうなっちゃうよね、この前君の学校の子も死んじゃったでしょ?」
「えぇ、あの大人しそうな子ね」
「暁は最近この辺りに頻繁に出没している、暁を減らすためには切断家の力が必要なんだ」
「⋯わかったわ、もちろん終わったら報酬はあるわよね?」
「うん♪そうこなくっちゃ、報酬は君の欲しい物を一つあげる」
「お金だって、家だって、才能だってなーんでも♡」
チャイムがなった、結構長話していたみたいだ。
遅刻確定なので、ゆっくり歩いていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。