第2話
第2話
ピチチ...ピチチチ...
ん、鳥の声が聞こる...。.....。.........。
ガバッ!
小鳥のさえずりに起こされ、いきよいよく毛布を押しのけた。
だって、今日から念願の高校生活。
私の名前は桜倉あなた。
今日から高校1年生。
友達とか、大切な人とか、はたまた彼氏とか...♡
ただただ高校生活に夢見てきた。
「あなた起きなさい!?
遅刻するわよ!?」
お母さんが起こしに来てくれた。
「はぁい、わかってます」
「早く制服に着替えちゃいなさい。
ごはん並べて待ってるから。」
「うん、わかった。ありがとう。」
私はささっと憧れのセーラー服に着替え、髪をお団子にして、キッチンへ向かった。
「「いただきます!!」」
2人でてを合わせてご飯を口にかき込む。
「「ごちそうさまでした!」」
ご飯はあっという間に食べ終わり、食器を水道においた。
「あ、あなたお弁当忘れていかないようにね。
それと、出ていくときにはお父さんに挨拶していきなさい」
「うん!わかった!」
私はお弁当をカバンに入れ、鏡の前で身だしなみチェックを終えると、座敷にある仏壇の前で手を合わせた。
「お父さん、行ってきます。」
私のお父さんは、私がまだ小学4年生のときに事故で亡くなった。
その時は実感があまりなかったけど、今になっては、お父さんがいないという不便さがよくわかる。
「あなた時間大丈夫?遅刻するよ?」
「うん、行ってきます!」
『お父さんも、行ってきます』
友達たくさん作れるように、がんばってくるからね。