第25話

合宿6日目
882
2018/08/19 15:49
合宿に来てから、今日で6日目。
俺は昨日、悩んで悩んで……。
だけど、結局よく分からなかった。
練習も休んだし…。今日は出る。
新太
新太
シルク!
平気か?
シルクロード
シルクロード
はい…。
なんとか…。
新太
新太
無理するなよ。
シルクロード
シルクロード
ありがとうございます。
新太
新太
よし、じゃぁ練習始め……
ガシャンッ(何かが倒れた音。
新太
新太
おーい。
どうした?
部員たち
何の音だ?

外から聞こえたよな?
日向
日向
さっき…。あなた……外出た…。
『真っ青な顔で言う。』
日向が走って外に出る。
それを、追いかける部員。
日向
日向
なっ…!?
あなた!あなた!
新太
新太
おい!?
救急車!
あと、管理の人呼んで来い!
部員たち
はい!
そのあと、あなた先輩は、救急車に運ばれて行った。
日向先輩と新太先輩は、付き添って行って…。
その間、俺たち1年は…。
尋人先輩に、あなた先輩の事を聞いた。
尋人
尋人
あなたは、俺と日向の幼馴染で…。
体を動かすのが好きで、小学校に入学してからバスケを始めた。
あなたは、直ぐにレギュラーになって一目置かれるプレーヤーだった。
でも、昔から身体が弱かったから…。
無理をしてたんだろうな。
小4の試合中に倒れたんだ。
原因は、心臓に穴が空いていたんだ…。
シルクロード
シルクロード
心臓に…穴…?
ンダホ
ンダホ
それって不味いんじゃ……。
尋人
尋人
一応、手術は成功したけど…。
バスケは2年は出来ないと言われたんだ。
相当落ち込んでいたよ…。
あなたは、どんどん痩せていって。
でも、2年後は元気にバスケをしていた。
外国からもスカウトが沢山あったんだよ。
病気だったなんて思わないほどキラキラしてたよ。
だけど……。ごめん…ちょっと……
マサイ
マサイ
落ち着いてください。
大丈夫ですよ!
モトキ
モトキ
深呼吸です!
尋人
尋人
ごめん…。
あなたは、虐められたんだ。
入院してて、休んでたのに、キャプテンになるなんて可笑しいって言われて…。
階段から突き落とされて…。
そのまま、3ヶ月脳死状態だったよ。
それから、バスケが出来なくなった。
それに、身体だけじゃなくて心もボロボロになったんだよ。
もう、薬無しでは生きていけないんだ……。
シルクロード
シルクロード
そんなっ……。
尋人
尋人
日向がバスケを始めたのはそれがあったからだ。
あなたは、日本1になるのが夢だった。
きっと、日本1だったんだ。
それを、崩された。
だから、日向が代わりに夢を叶えるんだよ。
それが、〈約束〉。
マサイ
マサイ
あの約束は、そのため…。
モトキ
モトキ
あなた先輩は…そんなに辛い事。
そんなに辛い事があったなんて…。
あなた先輩……。
新太
新太
ただいま…。
部員たち
あなたは!?!!
日向
日向
取り敢えず、2日間入院だって。
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今回、長くてすいません💦
読みにくくて…。

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