ー次の日ー
先生
「えー、来月のことなんですが文化祭の準備をしていきます」
全員
「うーす」
先生
「えー、誰か実行委員やってくれる人ー」
男子
「先生ーこれ推薦でもいいんすか?」
先生
「全然大丈夫です」
男子
「じゃ、はーい」
先生
「なんですか?」
男子
「あなたさんがいいと思いまーす」
先生
「なんでですか?」
男子
「しっかりしてるからでーす」
先生
「じゃあ、あなたさん。実行委員やってもらっていいですか?」
あなた
「…………」
あなたは周りの空気に流されて、コクリと頷いた。
先生
「えーじゃあ、もう1人ー」
あんず
「じゃあ、私やります」
先生
「ありがとう、あんずさん。」
先生
「じゃあ、この2人でいいですか?」
全員
「はーい。」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。