私はあなた。
私はもう死にたくてしょうがない。
何故かって?私は――――から。
今日私はこの学校に転校してきた
うわぁー。
自己紹介とかいるよね…ほんとに最悪。
ほんとに最悪。
仲良くする気なんかあるわけないじゃん
うわぁ。よりによって男子が隣か…。
まぁ話さなければ良いよね
はぁ。
やっと学校終わった。早く帰ろ。
なんなのコイツ。
意味わかんないよ。
なんなの急に。
私に話しかけてきたりなんなのよ
はぁ?コイツが私と一緒?
なわけないじゃん。友達いっぱいいるし
元気だし。私みたいに―――じゃないくせに。
そう。私は今施設にいる。
理由は…親に暴力を振られて,
ご飯も食べてなかったから。
私は施設でも虐められたり,差別を受けている
えッ…嘘でしょ。
コイツも辛かったんだね。
そんなに見てたんだ。
なんかコイツとは話しやすいかも。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。