ピロリンピロリン♪
気持ちよく眠っていると、電話の音で現実に引き戻された
時計を見るとまだ五時半
早...こんな時間に誰...?
電話に出ると、聞き覚えのある声が聞こえた
ツーツーツー、切れた
え、ヘリって...え?
止めるとこないよ?金持ちの考えること分かんない!
って、そんなこと考えてる場合じゃない!
私は急いで自分の準備をした
朝ご飯は...抜かそう!しょうがない!
すると外からババババとヘリの音が聞こえた
これ近所迷惑だよね...
外に出てみると上空でヘリが迂回していた
呆然と見つめているとロープが降りてきて跡部部長が降りてきた
そう言って跡部部長は私に手を伸ばしてきた
私はその手をつかんだ
ロープが巻かれて、ヘリに乗った
すご...ヘリに乗ったのはじめて...
て言うかこんなのドラマでしか見たことないんだけど
五分くらいで学校に着いた
間に合って良かったー
無事朝練も終わり、授業が終わって午後の練習
これからゲームが始まる
うまく審判ができるかが心配...
でもやってみせる!
私は跡部部長と若の試合だよね.....
若頑張れ!
おぅ...
どっから出てきたのか知らないけどすごい声援だな...
若かわいそ...
試合は若の防戦一方
まさか跡部部長がこんなに強いなんて...
すごい...
素人の私でも分かるくらい上手い...
いつの間にか試合は跡部部長のマッチポイントになっていた
跡部部長の鋭い打球に若はロブを打ってしまった
すると、跡部部長はそれを若のラケットにあて、跳ね返ってきたボールをスマッシュで決めた
す...すごい
狙ってラケットを弾き落とした...
こんなの本当にできるの!?
いや、できてるんだけど...
すごい...かっこいい...//
結局6-2で跡部部長の勝ち
今までで一番緊張した気がする...
それにしてもすごかった...
ちゃんと後輩指導してるんだ
しまった...!
早とちりしすぎた...!//
私はそう言って走って逃げた
後ろの方から笑い声が聞こえてくる...くそぉ!//
思ってない!
絶っっ対にかっこいいなんて思ってないからぁ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。