第15話

デートじゃない、お出掛け!!
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2017/12/30 05:17
気付くと試合は終わっていて、氷帝学園はストレートで負けた
若の事しっかり応援できなかったな...
それもこれも全部忍足先輩のせい...
私は沸々と怒りを燃やしていた

挨拶が終わり片付けをして、今日の部活は終わった
跡部部長に送ると言われたが、適当な理由をつけて断った
こんな雰囲気で跡部部長と話せるわけがない
家に帰ると、ピロリンとLINEがきた
部長かな?と思って開くと、雅兄だった
あ、なんだ...
いやなんだってなんだよ//
仁王雅治
“今日はありがとう
また会えて嬉しかったぜよ”
あなた

“うん、私も”

あなた

“雅兄大分変わっててビックリしたよ
語尾にぜよなんてつけてたっけ?w”

仁王雅治
“あなたは何も変わっとらんかったのう”
あなた

“そんなことない!身長伸びたし!”

仁王雅治
“www”
仁王雅治
“そうだな
綺麗になった”
突然の言葉にビックリした
私は一人でスマホを見ながら赤面になった
こんなの誰かに見られたら絶対変人だと思われるな
あなた

“雅兄ってそんなこと言う性格だったっけ?”

そう送ろうとしたとき、跡部部長からLINEがきた
跡部景吾
“明日10時に駅な
遅れんじゃねぇぞ”
文字と一緒に犬のスタンプが送られてきた
かわいいんですけど...//
あ、スタンプね!このスタンプがね!//
あなた

“はい”

跡部景吾
“おやすみ”
あなた

“おやすみなさい”

そうして、私は眠りについた

ピピピ...ピピピ...
アラームを止めて起きた
そういえば今日は跡部部長とデー...出掛けるんだった
服を着ているとピロリンとLINEがきた
跡部景吾
“とびきりかわいい格好してこいよ”
かわ...かわいい格好!?
私そんなの持ってないんだけど...!
どうしよう...

服選びに迷っているといつの間にか9時半だった
あなた

やばいっ!

結局いつもと同じ...ちょっとは気合いが入ってる服を着て家を出た
駅についたのは10時5分
五分遅刻した
跡部部長を探していると
跡部景吾
五分遅刻だぞ、あぁん?
聞き覚えのある声に振り向くと、跡部部長がコーヒーを持って立っていた
あなた

ごめんなさい

あなた

でも跡部部長がか...かわいい格好してこいって言ったから...
選んでたら時間になっちゃったんですよ!

そう言うと跡部部長はぶっと吹き出して少し笑って
跡部景吾
バーカ
そんなんで遅れてどうすんだよw
と言った
そして小さく、
跡部景吾
あなたはなに着てもとびきりかわいいに決まってんだろ
と呟いた
本人は聞こえてないと思っているようだが私の聴力をなめてもらってはこまる
バッチリ聞こえたその言葉に、
あなた

ありがとうございます!
跡部部長もなかなかかっこいいですよ

と、笑顔で返した
あれだからね、かっこよかったのはほんとだからね!本人にはなかなかって言ったからね!
その返しに跡部部長は顔を赤くしてから咳払いをして
跡部景吾
ん、
と手を出してきた
繋ごうってことなのか?
その手をとろうと手を伸ばしたとき、誰かにその手を押さえられた
仁王雅治
こんなところで会うなんて偶然だな
あなた

雅兄っ!?

仁王雅治
折角だから俺も映画に混ぜてくれ
なんでその事知って...
というより早く離れろっ!
あなた

ちょっと雅n...

跡部景吾
あなたを放せ
仁王雅治
嫌だと言ったら...?
跡部景吾
力付くで引き剥がす
二人の間にはバチバチと火花が散っていた
こんな状態でデートなんて嫌d...じゃなくて、
こんな状態で出掛けるなんて嫌だぁぁぁぁ!!

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