気が付くと、知らない天井が目の前に広がっていた
どこだ...ここ...?
するとズキッと頭痛がした
頭痛い...起き上がろうとするも、あまり力が入らない
えと...誰だこいつら?
なにしろ私は、こんなことをされるようなことをした覚えがない
私恨まれるようなことしたっけ?
(皆様は覚えていらっしゃるでしょうか...詳しくは1話を見てください)
知らねぇし
しゃべり方キモいし...
早く助けに来てよ...跡部部長...
すると男達は、
あ、思い出した
覚えてろよとかくさい捨て台詞を残してったやつら
え?ほんとに仕返しにきたの?
バカなの?バカだよね?
最悪だ
こんなやつらに捕まるなんて...
はい?
なに...言ってんの...?
やだやだやだ
気持ち悪い...!
跡部部長...!
って、なんで私跡部部長の事考えてるんだろう
そりゃさっきまでいたのは跡部部長だけど...
雅兄だって一緒にいたんだし...
彼氏...か...
そう言えば私告白されたんだっけ
すっかり忘れてた
でも好きだって言われてないんだよな...
結局なにかと振り回されて、私の平穏な生活も奪われて...
確かにかっこいいけど、優しいけど、かわいいとこもあるけど...
好きだって一回も言われてない...
......ん?これ、私が跡部部長に好きって言われたいみたいじゃん!?
てか、私が跡部部長の事好きみたいじゃん!?
いや、え?うそうそ!?
あの人の事を私が!?
どっちかと言うと嫌いなタイプのあの人を!?
私の意見は無視なのね...
ドンッと押すと男は思ったよりもふっ飛んだ
あ、ヤバい...
殴られそうになった
あれ、デジャブ...?
私は目をつむった
すると、バァァンという大きい音と共に、一番会いたい人の声が聞こえた
ドキン、と胸がなった
あぁ
好きだ
私はこの人を
好きになってしまったんだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。