小瀧sibe
俺はコンサートの最中に思わぬ事故に遭い3日近く生死の境を彷徨っていた。
なんとか生きてられたが病院の先生からはもう歩けないと思っておいた方がいいと言われた。
俺は後悔した。
何であの時ちゃんと確認をしなかったのか。
あの時スタッフさんが下にいないことを確認出来てればこんなことにはならなかったのに。
俺はずっと自分を責め続けた。
そして病院を抜け出した。
俺は病院を抜け出して小さい頃姉ちゃんとよく行った公園に向かった。
公園に着くと誰もいなかった。
俺はベンチのところへ行った。
ベンチのそばには大きな桜の木が1本だけある。
小さい頃よく姉ちゃんとこの桜の木を見にここに来ていた。
俺はメンバーに合わせる顔がなかった。
メンバーに会っても何を言っていいのかわからなかったから。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。