第4話

ファーストキス
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2017/12/27 02:35
廊下を歩いていたときだ


「あっ」

「どうしたの?」


私が急に足を止めたので隣を歩いていたうっかと
少し前を歩いていた悠真が止まった


「なんか忘れ物か?」

「唄?」


私の視線の先には伊藤先輩がいた


1ヶ月ぶりに会ったけどやっぱりかっこいいなぁ






「あれって、伊藤先輩?」





うっかも気づいたようだ
その問いかけにコクリと頷いた





「私伊藤先輩にお土産渡してくる」

「え、ちょ、唄!」













伊藤先輩は階段を上がって行ってしまった
でも恐らく行くのは屋上だろう





屋上に行こう













──────────────── 屋上













「はぁ…はぁ…あれ?伊藤先輩は?」




伊藤先輩の姿は無かった
屋上にあるタラップを上がる


と、そこにいたのは









「え、人?」









男子生徒が横になって眠っていた


黒髪だから肌が白いのがよく分かる
あれ、でも私この人とどこかで…









制服がうちの制服ではないということは恐らく転校生



顔ちっさいなぁ…









私はその人にこれでもかというくらい顔を近づけた
じっと横から観察する


これこの人が顔こっちに向けたらキスしちゃうよね




それぐらいの近さだった









色白いし小顔だし、いいなぁ









「ん…」









と、次の瞬間だ




男の人が寝相を変えて顔をこちらへ向けた











「!?」





思った通り

唇は触れ合った




そしてなんというバッドタイミングなのか

男の人は私と唇が触れ合った瞬間に目を覚ました










これが、私のファーストキスでした(事故)

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