第4話

2話
156
2017/12/29 00:40
扉の先には、普通(?)の街並みが広がっていた。
あなた

…あんまり変わってないよね?

時也
だな。でも、なんか見たことあるような…
時の女神 ミル
ここは、30年前の東京。
さっき調べたんだけど、天野奏多の母親と父親が結婚しなくなったことで、彼の存在が消えたみたい。
あなた

結構近いですね。

少し、街を歩くと…
時也
これ、高校?
そこには、立派な門構えの高校があった。
あなた

桜花高校?ここって、結構偏差値高いとこじゃなかったっけ。

時也
そうそう。

…そういえば、奏多の母さんと父さんどっちも桜花高出身だった気がする。
あなた

ということは、桜花高校で、天野のお母さんとお父さんは出会ったってことだよね。

時也
多分。
あなた

この格好で、高校の中に入るのは、無理だよね…

時の女神 ミル
そこは、私がどうにかします。
時也
でも、どうやって?
時の女神 ミル
まず、あなた達の肉体の時間だけを先送りして、高校生と同じ大きさにする。
その後に、この高校の人の記憶を書き換えて、あなた達を高校に入れる。
あなた

すご。神様って色々できますね。

時の女神 ミル
さてと。いくわよ。
ミルがエネルギーを2人に発射すると、2人は虹色の光に包まれて…


その光が消えた時には、2人は、高校生といってもいいくらいの大きさになっていた。

プリ小説オーディオドラマ