第11話

9話
83
2018/01/08 12:20
時は放課後。

今日はたまたま4人とも部活が休みなので、一緒に帰る。

私は、桜をさりげなく隆君の方に寄せてみる。

時也も、さりげなく隆君を桜の方にしていた。
あなた

そういえば、隆君って好きな人いるの?

え、俺?急だなぁ…

いる、けど…
その瞬間、桜の表情が曇った。

けど、気づいているのは、私だけのようだ。

会話は続く。
そういうあなたはどうなんだよ。
時也
あ、それ俺も気になるー。
その不意の一言に胸が痛む。

やっぱり、私…
あなた

え、私?いないよー。そんな人ー。

自分の気持ちとは裏腹に、笑顔を浮かべてそう言う。

気づいてはいけないと思っていたのに。

気づいたらもう戻れないから。

ああ、私は……

時也君が『好き』なんだ。

時也
桜ちゃんは?好きな人いる?
え、私ー?いるけど。隣にね。
えっ、えっ?
もちろん、桜の右隣は私。

桜にレズ趣味はないから、左隣の隆君が好きって解釈になる。

それにしてもいきなりのカミングアウトだったな。

隆君に好きな人がいるってわかったからこその行動なのかもしれない。

隆君。好きです。付き合ってください。
ぼ、僕も前から好きでした!
こんな僕でよければお願いします。
あなた

おめでとー!!

時也
やったな、隆!
すると、視界が段々と霞んでいって…

私は意識を手放した。

プリ小説オーディオドラマ