そう言って私は、下を向いた
朔夜は、私が怒ったと思って謝ってきた。
私は、怒っているわけでは無いんですよ?
じゃぁ、なんで下を向いたかって?
それは、朔夜は全然私にドキドキしてくれなくて困ってるんです...
どうして、こんな事をしているかと言うと
いつも、私ばかりがキュンキュンしているのでたまには朔夜にも私の気持ちを分かってもらおうと頑張っているのですが中々上手くいかなくて...
と言って、近くにあった女の子が行きそうなお店を指さした。
私達は、歩き始めた。
私が朔夜に見せたのは、リュックサック。
その、リュックサックの大半の色がパステルカラーの水色で、桜色とちょっとだけ散りばめられたパステルイエローの色が入っていた。
その後2人でブラブラ回ったり、カフェに入って一息ついたり色々していたらもぅ、夕方の5時30分だった。
2人でちょっと多くなった荷物を持って歩いていた。
~あなたの心~
はぁ...
まだ、帰りたくないなぁ...
もっと、朔夜と一緒にいたいのに
私が言っている途中に、急に唇に何かが触れた。
私は、とっさのことに目を閉じてしまったので、その目を開けてみると朔夜が私の唇と重なっていた。
少しすると、唇が離れていった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!