~俊介side~
俺とあなたが出会ったのは、高校の入学式だった。
同じクラスで席が隣同士だった。
最初は、物静かな子だと思った。
でも、だんだん見れる表情が可愛くて仕方がなかった。
そのうち、仲良くなっていった。
そんなある時、あなたが転向すると聞いた。
最初は、冗談だろ?と思ったが日が経っていくうちに、あなたの元気が無くなって行くのを見て、本当なのだと知った。
俺は、そんなあなたの事をどんな事からも守りたいと思った。
俺は、その事を伝えようと思った日にはあなたは転校してしまい、気持ちを伝えることができなかった...
その後に、俺も転校することが決まり
もぅ、あなたには会えないのだと。
そう思っていたら、たまたま寄ったスーパーで、見覚えがある人影が見えた。
もし、違うくても良いから見てみたい!
と思って、近づいてみるとあなただった。
俺は、久しぶりにあなたに会えて嬉しい気持ちでいっぱいだった。
それと、同じ学校であなたの家の前に住むとも思ってなかったからこれ程嬉しいことはないと思った。
また、これからもあなたと話したりできる!と思った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。