前の話
一覧へ
この世界は何てつまらないんだろう
こんなことばかり考えてた
きっと他のひとが思うと中二病だろうとかおもうに違いない
でも違う僕はいたって正常だ
なにも起こらないこの世界がおかしいんだ
小さい頃から僕がただしいとしか思わずに育ってきた
だってそれは当たり前だろう
なぜ他人の意見を尊重しなければならない?
そうしたら相手が調子に乗るだけだ
そう思っていたはずなんだ…
今日まではー。
ピカッ。すごく眩しい光が差し込んできた
ーか。だいーか。大丈夫か。
という声が聞こえてくる。僕はいたって正常だ
はい、だいじょあれ…声がでないなんでだ
辺りをみてみる
凄くからだの大きなひとがいる…いや、ちがう
僕が小さいんだ。。。でも、なぜだ?
ついまえまでぼくは…あれ、僕はさっきまで何をしていた?何を考えていた?
…なにも思い出せない何故だ僕は、僕はいったい
なんなんだ?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!