俺は片岡ダイキ。
汐留高校の吹奏楽に所属している。
相棒の名前はチョコ。
俺がチョコ好きだからチョコって名前。
あ、トロンボーンだから、楽器
隣から聞こえた声は瑠茄の声だった。
俺は瑠茄の1個上なんだけどなぜか
教室は隣同士。
だから、嫌でも瑠茄の声は聞こえる
こいつは隣の席のやつ。
俺が瑠茄が好きなの知っていじめてくる
ブーっブーっ
急にLINEのバイブがなり見てみると
瑠茄からのLINEだった
あいつ部活遅れるのか…
ちぇっ。あいつのせいで
俺まで怒られるとか…
てか部長がいないとやる気でねぇ…
瑠茄が部長になって俺が副部長に
なるなんて思いもしなかった…
俺は瑠茄が楽器を吹いてる姿
叩いてる姿が好きだった…
好意もあった…
だから…
既読は…なしか。
あいつLINEの通知OFFにしてるからな…
キーンコーンカーンコーン
そうこうしているうちにもう放課後…
あいつは補習だし部活にでも
顔出しして待っとくか…
部活のミーティングが終わりみんなは
スグに帰る…
俺は校門で瑠茄でも…
そしてかれこれ30分。
瑠茄が走ってやってきた。
瑠茄…そんな急いで…
今日こそは告白する。
そう思いながら瑠茄の頭をポンポン
すると瑠茄の顔が真っ赤になった
え、もしかして瑠茄…照れてる?
俺は何事も感じてないって感じで
歩き出した…
そしたら…さ…
今、あいつなんて言った?
好きって言った?
言ってしまった…
ってか先に言われてしまった
けど気を取り直して…
言った!言ったぞダイキ!
あとは瑠茄からの返事を待つだけ
まあさっき聞いたからなんとなく予想はつくけど
びゅうううううううう
急に強い風は俺らの間を通り抜けた
その時目を開けたら瑠茄が
風に囲まれて…
でもこの声は瑠茄に届かず
風は瑠茄ごとどこかに去っていった
なんで…なんでこうなるんだよ…
片岡ダイキ目線end
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。