第7話

第6話
30
2017/12/29 08:44
こうして月日が経ちダイキ先輩の卒業式となった…

私は6時に起きるつもりが8時に起きてしまい
あと30分で卒業式が始まる時間…
小幡 瑠茄
や、やばい…
私は急いで準備をしダイキ先輩の彼女として
恥をかかないよう精一杯頑張った…
小幡 瑠茄
よし、行ってきます!
瑠茄の母
行ってらっしゃい!
小幡 瑠茄
ハッ…ハッ…ハッ…
私は走って大きな交差点に近づいてきた…

よっしゃもう信号が変わる!

そんな時にふとこの言葉が浮かんだ
《俺の卒業式の日、遅刻しそうになったとしても
絶対に走るな。》
小幡 瑠茄
10年後のダイキ先輩…
ここだったんですね…私の交通事故があった場所
絶対守りますよ…
信号が青になっても私は渡らなかった…

すると…
ブーーーーーンブーーーーーン
信号無視した車が交差点に入ってきて
通り抜けた…
あれが私の死因…
そして車が通り過ぎた後
信号を渡りダイキ先輩の卒業式に急いだ
そして学校に着くとダイキ先輩の
卒業式は幕を閉じてた
片岡ダイキ
あ、瑠茄!
小幡 瑠茄
ダイキ先輩!
卒業おめでとうございます!
片岡ダイキ
ありがと瑠茄。
ダイキ先輩はいつもと違うダイキ先輩で
とってもかっこよくて…
小幡 瑠茄
ダイキ先輩!第二ボタンください!
片岡ダイキ
ああ!
そう言うと制服から第二ボタンを取り
膝をついた…
小幡 瑠茄
えっ?えっ?
私が混乱していると…
片岡ダイキ
瑠茄!聞いてくれ!
周りの卒業生、先生までが
こっちを見てニヤニヤしている。

えっ、ななになに?
片岡ダイキ
瑠茄…俺はあの告白した日から
とっても幸せな日々を送らせてくれた…
これからも送りたい…
瑠茄、俺と結婚してください!
周りからヒューヒュー!
よく言ったダイキ!
頑張れ片岡!
いやー!ダイキー!
私はとっても嬉しくて…
泣きながら…
小幡 瑠茄
…は…い!こんな私でよければ!
私はダイキ先輩から左手の薬指に
リングをはめてくれて2人で写真を撮った…
私とダイキ先輩は先生から公認で
指輪をしてても何事も言われなく

「幸せかー?」とか「片岡に泣かされるなよ!」
とか色々と言われて毎回毎回
小幡 瑠茄
大丈夫です!仲良く暮らしてますから〜
と惚気ける程に…

こうして私の最後の高校生活も
幕を閉じ…
今はダイキ先輩と2人で暮らしている…
ふと、思い出すのは10年後のダイキ先輩の事。

ダイキ先輩にあんなこと言われなければ
私は今頃いなかった…

本当にありがたいこと
小幡 瑠茄
ありがとう。
片岡ダイキ
ん?なんか言った?
小幡 瑠茄
ううん、おやすみダイキ
片岡ダイキ
ああ、おやすみ

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