第6話

#6
16
2017/12/27 13:46





『人の心変わりは一瞬ですよね』


彼女は疲れていて目を瞑っておりしばらくの時間が

経って彼女がいきなり口を開いた。


「そうですね。思いが届くまでたくさんの時間をか

けてやっとの思いで届いた気持ちが形になるとすぐ

に満たされて今度は別のモノに目が行くようになる。

だから私は人間が嫌いです。」


『じゃあどうして心の傷を癒すための案内をしてい

るんですか?』


「愚問ですね。仕事だからです。」


『でも…』


「別に仕事なので好き嫌い言ってる場合じゃないん

ですよ、さぁまだ時間はあるので寝てください。」


これ以上聞かれるのも面倒くさい。

私は前の座席の後ろのポケットに入ってる真っ赤な

ブランケットを取出し、広げて彼女の膝の上にかけ

ると彼女は目を瞑り眠りについた。














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