第2話

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2018/01/07 09:32
大輝に、直見理紗(あたみりさ)…彼女が出来てからは、あまり話さなくなった。


最初は寂しかったけど、帰りだけは一緒に帰ってくれるから安心してた。



体育祭は惜しくも2位。

そんな結果に落ち込んでた私を含むクラスメイト達を、励ましてた。



一番ショックだったのは大輝なのにね。



テストの成績はいつも上位。

あたしは中の下くらい。



いつもバカにされてたっけ…



思い返せば…たくさんありすぎる大輝との思い出。












…やっぱ、大輝がいなきゃ無理だ。

生きてる心地がしないよ。







ねぇ…っどうしてここにいないの?






































ドンッ






誰かにぶつかり、鈍い音がした。


















え…や、やだ














宙にふわりと浮く。





そうして、スローモーションかのようにゆっくりと落ちていく。









…っや、っやだ!





っ怖い…!!!

…っまだ死にたくないっ!!!











誰か、…助けて…っ!























落ちた私を見て、誰かが不敵に笑う。





───私の意識は、そこで途絶えた。

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