PM4:00
大貴side
あっという間に下校時間になった。
相変わらずあなたの表情は曇ったまま。なのに何があったか知らない生徒達は俺たちを見送りにまた集まってきた。
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『『『10 prince〜❤︎』』』
涼介「空気読めよ…(小声)」
裕翔「山ちゃん落ち着こ?」
涼介「そんなん出来るわけないだろ…はぁ…(ため息)」
女A「涼ちゃん〜❤︎」
女B「ゆうてぃ〜‼︎ゆうてぃこっち見て〜‼︎」
涼介「まじでふざけんなよ…?(睨む)」
宏太「涼介、ほっとこ(涼介の肩を叩く)」
光「ほらあなたおいで(手を出す)」
あなた「うんっ…(光と手を繋ぐ)」
侑李「僕らが守ってあげるから、安心して?」
圭人「そうだよ‼︎ね?」
あなた「ありがとうちぃ…圭人…」
(あなたを真ん中にして囲む感じで帰る)
雄也「みんな気づかないのかな…」
慧「君たちの行動で傷ついてる人がいるって言ってあげたいけどね(腕を組む)」
大貴「まぁまぁ……楽しい話して帰ろ?ね?」
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こんな話ずっとしてたらみんなのテンションがどんどん下がっちゃう。山田ももうブチギレる寸前だし…今は裕翔と薮ちゃんがなんとか止めてるけどね…
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慧「どうする?気分転換にカラオケいく⁇」
裕翔「あなた、あなたはどうしたい?」
あなた「ごめん…寮に戻りたいな…」
宏太「じゃあそうしよっか‼︎」
圭人「そうだね〜寮の中で食べれる様にお菓子買って帰ろ?」
光「いいねえー(あなたの顔を覗く)何食べたい?」
あなた「…うん…なんだろうな…」
大貴「あ!あれは?期間限定で発売してるやつ…なんだっけ?ほら…」
あなた「雪見だい○く…?いちご味の…‼︎」
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おっ!あなたが食いついた。
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大貴「そうそれ!俺食べて見たいんだよね〜」
涼介「いちご…」
あなた「涼ちゃんも食べたい?」
涼介「うん(真顔)そりゃあそうだろ?(笑顔に)」
あなた「涼ちゃんいちご好きだねぇ…❤︎」
涼介「う!うるせえな!なんだよ子供みたいって!」
雄也「そこまでいってないよ笑」
侑李「自意識過剰じゃーん てことで涼介のおごりね?」
涼介「わ、わけわかんねえよ⁉︎」
あなた「やったあ❤︎(笑顔に)」
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よかった…山田もあなたも、みんな笑顔が出てきた。いちご味の雪見だい○く恐るべし。
それにしても喜んでるあなたって女の子みたい。たまに可愛いなあ、もしあなたが女の子なら告白しちゃうわ。って思う時があるんだよね笑
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大貴「じゃあ!コンビニまで走りますか〜(走る)」
侑李「負けないゾォ〜‼︎(手をブンブンしながらふざけて走る)」
雄也「知念気をつけてねー‼︎」
裕翔「まるでお母さんみたい…笑」
山田「精神年齢は最年少だけどな」
雄也「今なんて言った⁈(聞こえてない)」
慧「雄也かっこいいって」
雄也「あ、ほんと?」
宏太&光「うわちょろいな」
圭人「はやくconvenience storeにlet's go‼︎!」
あなた「ま、まってっ‼︎(光と手を繋いでいる)」
光「あなたのって!(おんぶをする)」
あなた「ひゃあっ⁈(高い声)ちょ、ひかっ⁈」
光「走るぞー!!(おんぶしたまま走る)」
侑李「宏太、僕も〜」
宏太「はいはい笑(侑李をおんぶ)」
侑李「楽だあ…❤︎」
大貴「あ、じゃあ俺もだれかおぶって?」
圭人「潰れちゃうよ…大ちゃん乗ったら…」
大貴「な、なにぃ⁈」
(コンビニまで走る)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。