走ってミクの元へと帰ってきた。
不思議なもので全然疲れなんて感じない。
何時間か前のあたしには絶対にありえない事だった。
ミクと出会って、たくさんの事に気づくことができて、あたしは少しだけでも変わることが出来た。
そう問いかけるミクに何も言わずピースサインをする。
初めてミクがあたしに行き先を言った。
ミクにはあたしの本当の夢もお見通しなのであろう。だからこそ、選択の余地をくれたのだろう。でも、この夢は身をもって確かめたい。先に知っちゃうときっとあたし調子に乗っちゃうから笑
ちゃんと努力をして確かめに行きたい。
ミクに笑顔で伝える。ミクも答えはわかっていたのだろう。
ミクは未来を知っているのかな。自分のことのように嬉しそうに言ってくれた。ミクのためにもあたしには夢を果たす使命がある。なんとなくあたしの中の大きな力になった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。