第27話

記憶の奥底
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2018/01/31 14:58
真っ暗な世界で、声が聞こえた。
「ねぇ、パパ、そのゲームなぁに?」
どうやら小さい時の自分らしい。娘の質問に父親が答える。
「パパがやってるのは、ガンダムって言うやつだよ。」
「がんだむー?なにそれー?」
「そうだな…上手くは言えないが…パパの宝物。大事な事を沢山教えてくれるものだよ。」
「カ…デ…カナデ…カナデ!」
目を覚ましたら、そこは教室だった。
父さんの声が聞こえなくなってすぐ、名前を呼ばれた気がして目が覚めたのだった。
顔を上げると、1人の同い年の女の子が立っていた。

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