第28話

中学時代
109
2018/02/01 11:31
「授業中にこんなに寝るなんて…奏疲れてんるじゃないの?」
起こしてくれた女の子が、カナデに問いかける。キョドった調子でカナデは、この女の子の名前を必死に思い出そうと名札を見た。
「ああ…えっと…そんなことないよ、風香。」
喜多見風香、それが彼女の名前らしい。
「ちゃんとしてよねー!珍しいとはいえ、号令の時立ってなかったの奏だけだったよ?」
(マジか…ってか、今まで戦ってた記憶って…ただの夢!?いやいや、そんなことない…よな…)
混乱するカナデ。とりあえずもう下校時間だったから、風香の彼氏への愚痴を聞きながら一緒に家に帰っていった。

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