飛び交う銃弾、震える手、尋常じゃない緊張感がカナデを襲っていた。
「ハロ、敵の状況は?」
『ゼンポウ、テキエイ、100!』
「まるでガンダム無双の世界…そうだ!」
ゲームでやった動き、それを生かそうとは思っていた。なら今が実行する時だ。
「ハロ!この辺りに敵に簡単に囲まれる場所は!?」
『ナンセイ、10km。』
「ハイメガキャノン砲並の威力を持ったライフルのチャージはどのぐらいで終わる?」
『ノコリ、ヤク15フン』
(移動し終わる前にチャージが終わってしまう…)
「敵の猛攻に耐えられるシールドの耐久性は残ってる?」
『タエラレルノハ、5フン』
「了解!なら行ける!」
目的の場所についた時、全員に避難してもらう為の暗号を送って、ついに、ライフルを発射した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。