第34話

進学先の闇
114
2018/02/19 10:12
ライブが終わり、春休みが過ぎ、奏は高校1年になった。奏の高校には軽音楽部は無かった。だから、人数が少ない演劇部にはいっていた。
しかし、奏はクラスから浮いていた。
同じ中学からきた人はこの高校にはいないこともあるが、一番は、趣味がガンダムというだけで、女子からハブられ、更には気持ち悪いといじめを受けることもあった。そして、夏休み直前になっても、それはエスカレートしていくばかりだった。それを奏は、親にも、教師にも言わなかった。そうしていくうちに、奏は暗い性格になっていった。涙も、いつの間にか流さなくなった。どんなにいじめられても、自分を曲げずに反論し続けたのだった。

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