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第2話

雨宿り
「うわ、急に降ってきたー…」


今日傘持ってきてないのにっ…。


親友の麻美の家で遊んだ帰り、一人で歩いていたらポツ、ポツと雨が降ってきた。


とりあえず、通りかかった公園の屋根が付いているベンチで雨宿り。


降り始めだったから、私は濡れずに済んだ。


ベンチに座って雨が止むのを待つ。


とは言っても、雨脚は強くなるばかり。


うぅー、どうしよう。


お母さんに迎えに来てもらうか…。


『公園まで迎えに来てくれないー?🙏🙏』


LINEでお母さんに送信したけど、今仕事中かな…?


お母さんはレストランでウェイトレスをやってる。


だからこんな6月の何もない日曜日でも忙しく働いてる。


既読は付かない。


はぁ、雨が止むか、お母さんから返信が来るのを待たなきゃ。


「すみませんっ、隣、いいですか?」


足元を見つめていると、上から男の子の声がした。


見上げると体操着を着た男の子が立っていた。


「あっ、すみませんっ。

いいですよ。」


私がど真ん中に座って、さらにカバンを横に置いていたせいで、座れなかったんだろう。


私はベンチの隅に寄って、カバンを膝の上に乗せた。


「ありがとうございます。」


そう言ってその男の子は反対側の端っこに座って、体操着に付いた雨を払った。


すごいびしょ濡れ。


髪もぐっしょり、ぺったんこ。


「あの、これ、使います?」


私はカバンからハンカチを取り出し、男の子に差し出した。


「え…。」


いきなりの私の行動に戸惑いの表情を見せる。


「あ、私、使ってないので…もしよかったら…」


「そんな、申し訳ないですっ!」


手をブンブンッと横に振る。


「いや、でも、そのままじゃ風邪ひいちゃいますよ?

使ってくださいっ。」


どうせ私も使わないし…。


「…じゃあ、お言葉に甘えて…。

ありがとうございます。」


その男の子は私からハンカチを受け取って肩から拭き始めた。


それにしても、見慣れない体操着。


私の中学じゃない。


…気になるなぁ。