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第4話

メルアド
「…って、優馬くん、本当は“オレ”とか語尾に“な”とか、言う人なんだ!?」


数秒の沈黙のあと、私はそう切り出した。


自己紹介して、会話がなくなるなんて、気まずい。


「え、まぁ…男子だし…。」


「最初さぁ、“僕”とか“そうなんですか”とか言ってたから、消極的なおとなしい人かと思った!」


「だ、だってそりゃぁ、初対面だったし…。」


そう言って優馬くんは頬をポリポリとかく。


あ、また。


「じゃあ今は、素を見せてくれてるわけだ?」


「ま、まーな。」


ふふっ。


嬉しーなぁ!


「あ、ねぇ、LINE交換しない??」


ちょっと図々しいかな?


「…え?」


ポカンという顔の優馬くん。


顔に戸惑いの色が見える。


あ、やっぱり、ダメ?


引かれた…?


「ごめんっ、今のなし!」


私は両手で顔を隠す。


恥ずかしいっ…。


断られた…。


「あ、え…。」


指の隙間から覗くと、優馬くんがすごく不思議そうな顔をしてる。


もう、どうしよ。


訪れる沈黙。


…帰りたい。


「なぁ。」


ずっと手で顔を覆ったままの私を見て、優馬くんが口を開く。


「な、なに…っ。」


「なんで顔隠してんの?」


っ。


そんな事聞くな、バカっ。


デリカシー無さすぎかっ。


虚しくなる。


「…交換しようと思ったけど…優馬くん、は嫌なんでしょ…?」


絶対軽いって思われた…。


「交換?

なに、メルアド?」


…。


メルアド、ってかLINE。


まぁ今はそんなことどうでもいい。


私はコクっと頷く。


「え、別にいいよ?」


「えっ。」


思わぬ言葉に、私はパッと手を離して優馬くんを見た。


「あ、でもオレ、今ケイタイ持ってねーや。

なんかメモするもんある?

貸してくんない?」


「え、あ…うん。」


私はカバンの中を探しながら思った。


…なんでLINEはダメなのにメルアドはOKなんだろ。


まぁ、そんなことどーでもいいや。


優馬くんの連絡先を知れるだけで嬉しかった。


「あ、あったよ。」


私はペンとメモ帳を優馬くんに渡す。


「サンキュ。」


私はスマホで自分のメルアドを表示する。


「はいっ、これ私の!」


「えーっと?

ytaetn.09××@…」


声に出しながら私があげたメモ帳に書いていく優馬くん。


「おっけ、じゃあオレの言うからメモって。」


「うんっ。」


私はスマホのアドレス帳に“優馬くん”と打つ。


「ローマ字でyuuma。

ドット、05…」


あ、これ誕生日かな?


ってことはもう14歳なんだ。


「以上!」


「ありがとうっ!」


すごい嬉しい!