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第12話

好き。
「失礼しまーす…」


ガラガラ、と重い扉を開けて入る。


あれぇ、司書の先生、いないのかな?


せっかく本の場所聞こうとしたのに…


これじゃー自分で探すしかないかぁ。


こんな、何千冊ってある本の中から…。


私はあれから1週間経った放課後、図書館に来ていた。


家庭科部が文化祭で出す料理、何にするか一人一人アイディアを出せって言うんだもん。


普通はクラスごと教室を使ってお化け屋敷とか、写真館とか、カフェとかお店を出すんだけど、家庭科部は別。


単独でレストランをやる。


あと、何かお菓子の販売もする。


去年はジンジャークッキーを売ったっけ。


もー、クラスとの掛け持ち大変すぎる。


今年、私たちのクラスは縁日をやるらしい。


ヨーヨー釣りとか、射的とか、わたあめとかもやるのかな?


向かいのクラスがコスプレを出すらしくて、浴衣とかもあるって言ってたから、お互いに儲かるかも!


…んで、今は家庭科部のこと!


何がいいんだろ、メニューとしては普通にオムライスとかパスタとかでいい気がするけど…。


あ、パウンドケーキとか販売するのいいかも!


どんな種類があるのか、私が思いつかないようなものがあるかとか、調べるために図書館に来た。


んーと、料理本の棚は…。


入ってすぐ左にカウンター、右は小説の棚。


カウンターの奥にあったんだっけ、専門的な本は。


そして小説の棚の奥にテーブルや椅子が置いてある。


あ、あったあった、料理の本。


って、多いなぁ…。


ふと、テーブルの方を見てみると、1人、椅子に座ってテーブルにたくさんの本を広げてる人が。


…って、あれ成宮先生じゃ。


私は驚かせようと思ってそーっと近づいた。


…あれ?


近づいてみると、先生は寝ているってことが分かった。


左手はテーブルにおいてある1冊の本に添えられ、右腕に顔を半分うずめた形で寝ている。


…綺麗な顔立ち。


先生ってイケメンなんだなぁ…。


私は静かに隣に座った。


図書館に二人きり、っていい感じ!


ドキドキするけど、幸せ。


「せーんせっ…」


優しく声をかけてみる。


ふふっ、起きない。


「…っ。」


あぁ、なんか言いたい。


今。


「先生。」


寝てるからいいよね。


ちっちゃい声で言えばバレない。


ドキドキ…


鼓動が速くなる。





「好き。」