第15話

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2017/12/30 01:05
「…起きちゃった。」


朝、カーテンの隙間から差し込む太陽の光が眩しくて目を開ける。


目覚まし時計に頼らず、自ら起きれたのは初めてかもしれない。


ージリリリリリリ…


いつも通り、6時を知らせる目覚まし時計。


…なんだ、自分で起きれたけど普段と大して変わんないじゃん。


ムクっと上半身を起こすと、急にまたベッドの中に潜りたい衝動が襲ってくる。


あーぁ、学校行きたくないなぁ…。


「はぁ…」


昨日からため息しかついてない気がする。


こんなんじゃ幸せ逃げちゃうー…って、もう逃げられたね。


「あぁーっもうっ!」


自分にイライラする。


なんであんなふうに失敗しちゃったんだろう…。


「あなたー?

起きてるのー?

ご飯出来たから食べに来てー」


下からお母さんの声。


「今行くーっ…」


こんなこと、お母さんにも打ち明けられないし…


しょうがない、学校行くしかないかぁ…。





「おーはよっ、あなた。」


学校への道を歩いていると、いつも通りに友達が話しかけてくる。


「あ、おはよ、茉奈。」


中学校からの仲の高橋茉奈(たかはしまな)。


あと、もう1人ー…


「おっはよう!二人とも!」


「おはよーなっちゃん。」


「夏芽おはよ。」


遠藤夏芽(えんどうなつめ)。


だいたいこの3人で登下校してる。


3人とも部活が同じで仲良くなった。


「てかさ、あなた元気なくない?」


「いつもなら、“なっちゃんおはよぉぉぉぉ!!!”って言いながら私に抱きついてくるのにね!」


なっちゃんがそう言いながら自分で自分を抱きしめる。


そして茉奈もウンウンと頷く。


「いやいや、私そこまでの変人じゃないけど…。」


動きがオーバー過ぎるよ…。


「そーぉ?

私たちから見ればいつもはこんな感じ。

んで、なんかあったの?」


「あ、うん…まぁ。」


一応、この二人には私が先生に恋してることを言ってある。


私の数少ない理解者。


「え、どしたー?」


「…あのね、実はー…」


私は昨日あったことを粗方話した。


「うっそ。

マジか…。」


「私、先生も話せないよ…どうしよ…。」


「「…。」」


私の悩みが2人にとって割と深刻だったのか、言葉を詰まらせる。


そんな沈んだ空気の中、学校へ着き下駄箱で上履きに履き替えた。


「…おはようございますっ。」


ローファーを自分の下駄箱に閉まったとき、横から男の人の声。


そこにいたのは…

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