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第16話

いつもの先生
「おはようございますっ…」


そう私たちに声をかけてきたのは…


「…成宮先生。

お、おはようございます…」


一番会いたくなかった、成宮先生だった。


ってなんで私、敬語なのっ…


不自然すぎっ…


隣にいる茉奈もなっちゃんも気まずそうな顔。


「なんだよ、暗いじゃんか。」


ははっと笑う先生。


…誰のせいでっ…。


まぁ、半分私のせい。


「はぁ…。

ほらよっ、あなた。」


先生はそう言って私になにか投げた。


「えっ…あ。」


キャッチして手を広げると、そこには私のペンギンのマスコットキーホルダー。


あれ、どこにあったんだろ。


カバンにつけてあったマスコットキーホルダー。


確か掃除の時に1回落ちちゃってポケットに入れておいたはずなのに…。


「図書館で拾ったぞ。

テーブルの上に置いてあんのに、忘れるか?普通。」


うぅ、先生のことしか考えてなかったし…、走って出てっちゃったし…。


「あ、ありがとうございます…」


「今度からは気をつけろよー?」


先生はそれだけ言うと、くるっと向き直って歩いていってしまった。


…雑。


てゆーか…。


てゆーかっ…。


「なんか、先生普通だったね。」


「うん…。」


ほんっとにそれ!


なに、昨日のこと、覚えてないとでも言うの?


なかったことにしてるの?


あぁ、そっか、先生にとっても都合悪いことだもんね。


生徒から告白されるなんてさ。


私のあの反応見て、“好き”って言ったのは本気なことくらい分かってるくせに…。


なんで昨日の今日で普通にしていられるって言うの!?


もうっ…。


先生なんか…。


先生なんか〜っ!!


「はぁ…。」


私の気持ちはメイワクなだけだったんだ…。


分かってたけど…ああいう態度取られると、したくなくても実感しちゃう。


あーぁ、私の失恋決定。


「あなた…。」


「…あ、全然、大丈夫だからっ…。

心配しないで?」


ホントは全然大丈夫じゃないけど。


茉奈となっちゃんには笑顔を見せる。


「とりあえず、教室行こっ!

数学遅れちゃうっ!」


私は先頭を切ってはや歩き。


「あ、うん…。」


多分、2人は私の空元気を分かってるんだろうな…。





ーキーンコーンカーンコーン


気まずい1時間目の数学の授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。


やっと終わったぁ…。


先生…。


やっぱり、何も気にしてないみたい。


今までと変わらない接し方。


こんなの…辛いよ…。