無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第30話

真実
「だなっ…

マジで“やっと”。

オレが言うまで気づかなかったとか…あなた、薄情〜っ」


優馬くんが切なそうな顔をする。


な、えぇー!?


「だ、だってさぁ〜」


…言い訳すら浮かびません、ごめんなさい。


「じゃあ、優馬くんはいつから気づいてたの?」


涙を拭きながら聞く。


聞きたいこと、いっぱいあるんだからね!


「あぁ、疑ったのはもう入学式の時から。

名前と顔で、何となく。

んで、その腕時計で確信した。」


淡々と答える。


…なんかあっさりしてる〜っ。


私はこんなに再会に感動してるっていうのに!


…って、


「そんな前から!」


だったら言ってよ!


わざわざ3年間も隠す必要なくない!?


「てか高1のときだったら、まだ1、2年しか経ってないじゃん!」


そりゃ忘れるわけないかぁ。


「どっちにしろ、まだ4年しか経ってないんだね〜…

そう思うと、割と短い?」


感覚的には、会えなかった時間は長いけど…。


「…まぁ、そーかもな。」


優馬くんはそう言ってハンドルを握った。


エンジンがかかって、車が動き出す。


あれ…?


なんだろ、この違和感。


心の中がモヤモヤする。


ー僕はまだ、2年で下の方なので…


ーえ、2年?タメですね!


あ…


そう、そうだよ…


優馬くんと私って…


同い年のはずじゃ…


「ゆ、優馬くんってさ…

ウソ、ついてた?あの時。」


運転中の優馬くんに聞く。


「は?」


ポカンと口を開ける。


「中2、って…ウソついたよね…?」


なんでそんなことしたの!


ウソつかれた…


信頼されてないんだなって悲しくなる。


「え?

あ、いや、ウソついてないよ。」


はいー!?


「だって、同い年なはずじゃん。」


あの時同い年だったんだから今も同い年でしょー!?


なんで高校教師やってんだっ。


「いや、あの時のオレ、どー見たって中学生だろ!」


「え?

だって今、10才も離れてるんだよ?」


もうよくわかんなくなってきちゃったぁ〜!


どっちの優馬くんが本当なの!?


「あー、それね。

ちょいと複雑なんだわ。」


先生が深刻そうな顔になる。


「?

どういうこと?」


複雑…?


「…タイムスリップ。」


「へ?」


現実とかけ離れた言葉に疑問を抱く。


タ、タイムスリップ…??


「オレたちは、タイムスリップして会ったんだ。」