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第32話

運命の人
「それでさ、調べてみたんだ、時空的なこと。

もしかしたら未来から来た人なんじゃないか、って仮定を立てて。」


車がまた動き出す。


「え。」


ど、どんだけ吹っ飛んだ発想力…。


「バカだよな〜ほんと。

今ならそんなことあるわけないって引き返してるところだけど、中学生のオレにはちょっと面白半分で調べてみたいって気持ちの方が強かった。

そしたらわかったんだ、本当にタイムスリップすることがあるってこと。」


「え…。」


そんな…まさかなことが…。


私は呆気に取られるばかり。


「つまり、オレたちはタイムスリップによって出会った。

多分、あなたが元の時間に戻ったのは、雨が止んだ時。

オレがもう小雨になってきたから帰るって言って帰っただろ?

そのあと、雨が止んだ。

そこであなたは戻った。

家に帰ったからは普通だっただろ?」


「うん…。」

まだ半分信じられないけど、優馬くんが真剣に言うから、そうとしか思えなくなってきた…。


「…あ、そーいえば私、お母さんに迎えに来てってLINEしたのに、こんな時間まで何やってたのって怒られたんだ…。

LINEのトーク履歴見ても残ってなかったし、おかしーなぁって思ってたんだよね。」


次々にその時にあったおかしなことが頭の中を巡る。


色々思い出してきた。


「あぁ、タイムスリップしてるあいだに送ったものだからな。

時空を超えた通信は元に戻ったら消えてるって感じか。」


そういうことだったんだ…。


「あ、でも、タイムスリップってもっとこう…

タイムマシーンみたいなのに乗って、グニョグニョした空間を通るもんじゃないの?」


アニメとかではそーゆー感じだよね?


「あー、まぁ、あれは人がイメージで作ってるもんだからな。

実際はそーとは限んねーんだよ。

現に、あなたは知らない内に周りの変化が何もなく、雨が降っただけでタイムスリップしてきたんだから。」


「へぇ…。」


なんか、タイムスリップなんて、信じられないけど…。


「それにしても、最初はびっくりしたよ。

タイムスリップなんて、信じてなかったからな。」


「うん…私は今でも信じられないよ。

作り話じゃないよね?」


まだ疑っちゃう私。


「まさか!

今から10年前に実際にある学者が言ってんだよ。

“2014年から2004年にタイムスリップした未来人が数名いる”ってな!」


「えっ、そーなの?」


驚きの事実。


「あぁ。

まぁ、その学者はあまり知られてない上に、誰もタイムスリップなんて信じてなかったから、記事にはなってない。

タイムスリップについてあとから調べた時、学者本人のブログにそう書いてあったんだ。」


「へぇ…」


すごい。


そんな奇跡で、私たちは出会ったんだ…。


私と優馬くんは、アカイイトで結ばれてたのかもしれない。