一聖「あたしは当代の麒麟の宿主、一聖!麒麟は生を司る神獣なの。ちょっと、手見せてくれる?」
未来「え?はい」
言われるままに手を差し出すと一聖は手のひらをかざした
すると、小さな光が生まれあっという間に怪我が治ってしまった
未来「す、すごい!」
一聖「あたしは主に治癒能力と結界とかを扱えるの。一応、大名の1人娘で大体は城にいるわ。いつでも遊びにきてね♪」
お姫様だけどすごく人懐っこい子だな
水翔「じゃあ、未地」
未地「はいはーい。改めてあたしは当代の玄武の宿主、未地。玄武は地を司る神獣であたしは土関連のものを自在に操れるの。職業は薬剤師で今は水翔と一緒に旅をしてるわ。では、最後に我らの頭領の水翔!」
水翔「頭領ってなんだよ。んじゃ、改めて当代の青龍の宿主、水翔だ。青龍は水を司る神獣で俺も同じ能力をもってる。今は未地と旅をしながら色んな村を回ってる」
未来「…皆さんは昔から知り合いなんですか?」
水翔「まあ、出会いこそバラバラだが全員が顔を合わせたのは20歳の時だ。」
光優「もう7、8年の付き合いだな」
未来「そんなに…」
金斗「ちなみに俺たちもお前と同様に陰の存在が見える。だが、陰の存在の中には力を求めて陽の存在を襲うものもいる。特に霊力の高いものは狙われやすい」
唯風「貴方は特別に霊力が高いのでその可能性は十分にあります。ですから、万が一そのような事があったら我々を頼ってください」
未来「…はあ」
水翔「とりあえず今は火夜の家にいれば大丈夫だろう。それなら俺たちも安心だしな。元の時代に戻れる方法もそのうち見つかるだろう。よし!じゃあ、辛気くさい話はこれで終わりにして出掛けるぞ!」
一聖「待ってました!」
光優「火夜~、何か飯あるか?」
火夜「こうなると思って仕込んでおきました」
唯風「さすがですね。雷羅も行くでしょ?」
雷羅「…行く」
いきなりの切り替えの早さにあたしは呆然とした
未来「あ、あの…」
未地「ん?」
未来「今から皆、どこに行くの?」
すると、未地はいたずらっぽく笑った
未地「あたしたちの秘密の場所♪」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。