プリ小説

第12話

夢 ①

夢をみた

夢というにはあまりにも鮮明で確かなものだった

































俺の家はごく普通の山奥に暮らす農家だった。村から離れたところだったため、不便さを感じることはあったが優しい両親と共に作物を作ったり、料理をしたりするのはとても楽しかった。9歳の時、父親が戦の傭兵として連れていかれた。母親は父親の分まで働こうと無理をし、病に倒れた。
転機は10歳の時…傭兵として連れていかれた父親が傷だらけになって帰ってきた。人の命を奪っている自分が恐ろしくなったらしい。手当てを施したが、父はそのまま帰らぬ人となった。やがて、父を謀反とした者たちが家にやって来た。彼らは父の遺体を踏みいじり、母親と自分を殺そうとした

「やめろ…」

2人は俺の大切な人なんだ。家族なんだ

だから、傷つけないでくれ。頼むから

「やめろよー!!!!」

気がつくと辺りには燃え尽きた炭だけが残っていた。同時に自分が何者であるか悟った

「火夜、お前…」

母親は巻き添えにならずにすんだが、すでに生き絶えようとしていた

「母さん!やだ、死なないでくれ」

「火夜。たとえお前にどんな力があろうとお前はあたしと父さんの子だよ。精一杯生きてね…」

パタン

「…っ………母さーーん!!!」

その後、俺は両親を火葬し、同じ墓に埋めた

村の人たちに一緒に暮らそうと言われたが丁寧に断った

あそこは2人との思い出の場所だから

何があっても俺が守ると決めた

それは朱雀の宿主の決意




















俺の家はごく普通の家庭でたくさんの兄弟がいた。裕福というわけではないが、村の人たちと助け合いながら家族みんなで幸せに暮らしていた。転機は10歳の時…唐突に、自分が何者であるのか悟った。しかし、特に何か変わったというわけではない。他にも同じ仲間がいることは分かっていたが、急がなくてもいつか会えるだろうと思い、そのまま村に留まった。
そして、一家の長男として家族を支えるために運び屋を始めて数年後…18歳の時

依頼の荷物を運び終えて村に戻ると…

ドサッ

そこに村はなかった。戦に巻き込まれたらしく、あちこちから火の手が上がり、家は崩壊していた

「父さん!母さん!○○!」

家族の名前を叫びながら家の方に走ると…

「!!」

皆、血だらけで生き絶えていた

「…っ……あ、あ……ど、して……」

俺には回復させる力はない

でも、もっと早く気づいていれば

能力を使ってもっと早く戻っていれば

守れたかもしれない命

「ごめん……守れなくて、ごめんな」

俺は皆を埋葬し、旅に出ることにした

それはアイ・トヨンの宿主の悔恨



















俺の家は集落に属する農家だった。しかし、俺は農作に興味がなく、物語を考えることに夢中だった。そんなのでは食っていけないと両親や周りに言われたが気にも止めなかった。そんな自分に近づく者は誰もいなかった。転機は10歳の時…唐突に自分が何者であるのか悟った。他にも仲間がいるのを知ったが別に会う必要はないだろうと村に留まった。そして、数ヵ月後…

「雷羅!いい加減になさい!」

痺れを切らした両親が俺の腕を掴み、畑に連れていこうとした。その時…

ビリッ

「いた!?」

「!」

力のコントロールが不十分だったため、両親に電流が伝わってしまった。最初は気のせいかと思ったがその頻度は日に日に増していった

そして…

「出ていきない。2度とこの村に帰ってくるな」

「どうして…」

「お前は私たちの子供ではない」

実の両親にそう言われた

「!……分かりました」

俺は荷物をまとめると、雷獣と共に村を出た

「俺の仲間はお前と他の仲間だけか。…いつか会いたいものだな」

それは雷獣の宿主の悲哀




















俺の家は刀の職人の家だった。頭は祖父であり、父親はあまり刀に興味がないようだった。しかし、金斗は刀に魅了され、祖父から色々な技術を学んだ。そんなある日…父親が別の村に行くことになった。母親はついていくと行ったが、俺はそれを拒んだ。祖父から学びたいことがまだまだ沢山あったからだ。両親はなかなか納得してくれなかったが、祖父が説得してくれたおかげで最後には許可してくれた。

「じいちゃん、これはどう?」

「…馬鹿もん!こんな物を人様に売れるか!」 ゴンッ

「いってぇ!!」

祖父は厳格な人で指導には一切、手を抜かなかった

しかし、厳しいだけでなく優しくもあった

転機は10歳の時…唐突に自分が何者であり、どのような能力があるのかを悟った。俺は全てを祖父に話した。嘘をつきたくはなかった

「そうか。別にお前が何者であろうとワシは何も言わんし、突き放すこともせん。だがな、金斗」

「ん?」

「よいか?刀を作る時にはその能力は使うでないぞ。刀は凶器じゃ。使えば人を傷つけ、容易く人の命を奪う。だからこそ、お前が刀を作るときは魂をこめるんじゃ。この刀が人を傷つけるためのものでなく、誰かを守ってくれる刀になるように」

「…うん。わかった」

それから数年後に祖父は亡くなった

しかし、祖父の言葉を忘れることはなかった

それは白虎の宿主の受け継がれた信念




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ミサ
ミサ
気ままに小説書いてます(*´∇`*) 少しでも楽しんでいただければ幸いです! 『最後の贈り物』…完結 『時を越えて、何度でも』…完結 『今この時、この瞬間は…』…完結 『貴方の心に咲く花は…』…執筆中 『それでも貴方は…』…執筆中 『僕を忘れてしまった君へ』…執筆中
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