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第23話

金斗の思い

光優「金斗さーん、いますか?」

金斗「おー、ちょっと待ってろ!」

言われた通り、待っていると

奥からこの間と同じように頭にタオルを巻いた金斗さんが出てきた

金斗「来たか」

未来「こんにちは」

金斗「そんなに固くなんなくていいぜ。光優はここまでの送りだな。あと行ってないのは誰だ?」

光優「唯風さん達と水翔さん達です」

金斗「そうか。唯風なら丁度、刀の手入れを頼まれていたから送ってくわ。それでいいか?」

光優「お願いします。じゃあ、未来。またな」

未来「うん。ここまでありがとう」

光優はあたしの頭を撫でると店の外に出ていった

金斗「随分親しくなったな。まあ、好きに寛いでくれ。っても何もねえけど」

未来「あ、はい。あの…金斗さんは刀を作ってるんですか?」

金斗「まあな。……見るか?」

未来「ぜひ!」

作業場は色々な道具が置いてあった

金斗「たまに火花とか破片が飛ぶから気を付けろよ」

金斗さんは金槌で熱を帯びた鉄の塊を打ち始めた

カンッ カンッ

未来「金斗さんはどうして刀に惹かれたんですか?」

金斗「敬語じゃなくていいぜ。そうだな……」

金斗は作業の手を止め、しばらく考える様子だった

金斗「俺は小さい頃から両親よりじいちゃんといたからな。自然と惹かれたんじゃねえかな。けど、じいちゃんに色々な技術を教わって、もっと好きになったような気がする」

未来「金斗はおじいさんが本当に好きだったんだね」

金斗「ああ。じいちゃんは俺の師匠で、恩人で、尊敬できる人だ。だから、じいちゃんの信念を俺は貫きたいと思ってる」

未来「!」

あたしは夢のなかで見た金斗の記憶を思い出した


“よいか?刀を作る時にはその能力は使うでないぞ。刀は凶器じゃ。使えば人を傷つけ、容易く人の命を奪う。だからこそ、お前が刀を作るときは魂をこめるんじゃ。この刀が人を傷つけるためのものでなく、誰かを守ってくれる刀になるように”


金斗「最初はあの言葉の意味が分からなかった。刀が凶器なんて何当たり前のことを言ってるんだとさえ思った。でも、じいちゃんの跡を継いでその意味がやっと分かった。俺たちが生きてるこの時代では刀は戦で人の命を奪うものとして使われている。だからこそ、あれはじいちゃんの願いだったんじゃねえかなって」

未来「……」

金斗「だから、俺はちゃんとした相手にしか刀は売らねえ。…まあ、俺の解釈が間違ってたら意味ねえけどな」

未来「そんなことないよ」

金斗「!」

未来「人の事を、ましてや相手の考えを100%当てるなんてほとんど出来ないと思う。けど、おじいさんは金斗に自分の言葉を残した。きっと金斗なら分かってくれると思って。だから、間違ってなんかないと思う」

金斗「……」

未来「あ、ごめん!生意気なこと言って…」

金斗「いや……むしろ、ありがとな。ちょっと自信ついたわ」

そう言うと金斗はあたしの守護石に手を翳した

すると、守護石の一部分が橙色に染まった

金斗「なあ、刀打ってみねえか?」

未来「うん!」

あたしは金斗に教わりながら、刀を打ち始めた

ありがとう、金斗

貴方とおじいさんのおかげであたしは人と人の絆の強さを知ることができた











数日後

あたしは金斗と唯風さんたちがいるお城に向かった