次の日の朝
あたし達は朝食を済ませ、雑談をしていた
唯風「未来、あと訪ねていないのは誰ですか?」
未来「えっと…水翔と未地かな」
唯風「ならば、2人のもとまで送りましょう。……いえ、どうやらその必要はないみたいですね」
一聖「ほんとだ」
未来「え?」
1人だけ置いてきぼりの気持ちのなか、2人は立ち上がった
唯風「支度をしてください。迎えがきましたよ」
言われたと通り、支度をすませて門へ向かうと…
?「よ!やっぱ来たか」
そこには水翔と未地の姿があった
一聖「未地~、久しぶり♪会いたかった!」
未地「あたしも!相変わらずかわいらしいね♪」
唯風「お久しぶりです」
水翔「おう。未来も」
未来「ここにいるって知ってたの?」
水翔「まあな。あとは俺らだけだろ?迎えにきてやったぜ」
未来「上から目線なのがムカつく」
水翔「ははっ、大分表情が豊かになったじゃねえか。あ、唯風。明後日あたりは時間あるか?」
唯風「ええ。特に予定はないですね」
水翔「なら決まりだ。明後日、あそこに集合な」
唯風「分かりました」
一聖「え!?宴会やるの!」
未地「そうよ。他の人たちも大丈夫って言ってたから」
一聖「やったー!未来ともまた会えるね!」
未来「そうだね」
水翔「じゃあ、そろそろ行くぞ」
未来「うん。唯風、一聖。色々ありがとう。とても楽しい時間だった」
一聖「行っちゃうんだね。…寂しいな」
唯風「またいつでもいらしてください。明後日にお会いしましょう」
未来「はい。またね!」
あたしは2人に手を振りながら水翔達と共に旅立った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!