プリ小説

第29話

未地の思い

未来「明後日に集合ってことはまた火夜の家に戻るってこと?」

未地「そゆこと」

水翔「どうだった?他の奴らと話してみて」

未来「話してみて…」

あたしは6色に染まった守護石を見ながらこの数週間の事を思い返した

みんながそれぞれの過去を抱え、それぞれの思いを抱いていた

それは今までのあたしには知りえない事ばかりだった

未来「まだまだ足りないと思うけど皆の事を知ることができた。行ってよかったと思ってる」

水翔「そうか、今日はここらで休むか。じゃあ、魚でも捕ってくるから準備よろしく!」

未地「はーい」

水翔は荷物を下ろし、川の方へ向かった

未地は何かの準備をしていた

未来「何か手伝う?」

未地「じゃあ、これ押さえてて。今から火起こすから」

手慣れた様子で作業を始める未地

あたしは見てしまった記憶を思い返し、尋ねた

未来「未地って何でもできるね」

未地「そう?まあ、旅するのには慣れてるからね。未来がみた記憶の通りだよ」

やっぱり、皆知ってるんだ

それならもう隠す必要もないか

未来「どうして水翔と一緒に旅をしようと思ったの?」

すると、未地は手を止めた

未地「……そうね。自分でもよく分かんないのよね。出逢ったばかりの頃は分かんなかったけど、アイツ我が道を行くって感じだし、自由奔放だし、気分屋だし、面倒ごとばっか起こすし…」

水翔?貴方、未地にどれだけ迷惑かけてるの?

未地「けど、嫌いじゃなかったな。時には喧嘩する事もあったけど仲直り出来たときは嬉かった。雰囲気に惹かれたんじゃない?ほら、アイツには何となく素で接してる感じがしない?」

未来「確かに…」

未地「それと、寂しかったんじゃないかな。両親の顔も知らない、ずっと一緒にいた師匠も亡くなってしまった。だから、同じ時間を過ごしてくれる人が欲しかったんじゃないかな?未来にはいなかったの?」

未来「あたしは…いなかった。両親の顔は知ってるけど、この力を気味悪がられて施設に入れられたし、周りの人たちも誰もあたしに近づこうとしなかった」

未地「…そう」

未来「けど!未地達と出逢ってあたしを受け入れてくれる人もいるんだって思えたの。…ありがとう」

未地「それならよかった」

未地は穏やかな笑みを浮かべた

未来「未地にとって水翔はどういう存在?」

未地「突っ込んでくるね。そうだな…」

しばらく考えてから未地は口を開いた

未地「……大切な人。もちろん他の仲間たちもね。けど、水翔は誰よりも一緒にいた時間が長いから家族みたいなもんかな? だから、失いたくない。願うならずっとそばで水翔を支えていたい」

未来「そっか。水翔は幸せ者だね」

未地「ふふ、そうだといいんだけどね」

ありがとう、未地

貴方のおかけで大切な人と一緒に過ごせる幸せを知ることができた

未来「あたしにも、いつか見つかるかな」

未地「…見つかるよ」

そう言うと未地はあたしの守護石に手を翳した

すると、守護石の一部分が黒色に染まった

未地「未来はいい子だもん。それにこの旅でちゃんと成長してるから」

未来「ありがとう」

それからしばらくして水翔が戻ってきた

水翔「ほれ!大量だ!」

未地「じゃあ、作りますか」

わいわい言いながら夕食をすませ、その日は眠りについた


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ミサ
ミサ
気ままに小説書いてます(*´∇`*) 少しでも楽しんでいただければ幸いです! 『最後の贈り物』…完結 『時を越えて、何度でも』…完結 『今この時、この瞬間は…』…完結 『貴方の心に咲く花は…』…執筆中 『それでも貴方は…』…執筆中 『僕を忘れてしまった君へ』…執筆中
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