第33話

察知
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2018/01/09 01:43

雷羅「!」

ガバッ

木の下で昼寝をしていた雷羅は唐突に飛び起きた

雷羅「なんだ?この禍々しい気配は?」

感知能力に長けている一聖でなくとも

俺たちのような能力者なら感じられる嫌な気配

何ヵ所からか感じられるが

1番近いのはすぐ近くの村からだった

雷羅「……面倒なことになりそうだ」

雷羅は荷物をすばやく纏め、その気配のする村に向かった





















火夜「!」

同じ頃、火夜も雷羅同様にその気配を感じていた

火夜「何だよ、これ…」

今までに感じたことのないほど強い力を何ヵ所からも感じる

火夜「一体何匹いるんだ?………!」

数を特定する前に1番近くに感じる場所を特定した

そこは火夜がよく料理を振る舞いに行くあの村だった

火夜「アイツらがやべぇ!」

バッ

火夜はすぐにその村へ向かって走り出した




















光優・金斗「!!」

同時刻に光優と金斗もその気配を感じていた

光優「金斗さん、これ…」

金斗「ああ。多分、アイツらだ。しかも、そのうちの1匹はこの町にいる」

光優「どうしてまた…」

金斗「さあな」

ドーン

町民「きゃーーー!!」

町民「逃げろ!兵が攻めて来たぞ!」

町中で飛び交う爆音、悲鳴、逃げ惑う人々の声

金斗「行くぞ!」

光優「了解っす!」

2人は騒ぎのする方へ走り出した



















水翔・未地・未来「!!!」

同じように3人もその気配を感じ取っていた

未来「なに…この感じ」

未地「水翔、まさか…」

水翔「ああ。そのまさかだ。…四凶。間違いねえ」

未来「四凶?」

水翔「詳しく説明してる余裕はねえ!とりあえず1番近い火夜のところに行くぞ!」

水翔達は火夜の家に向かって走り出した

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