プリ小説

第34話

対峙

雷羅が村につくと町は大破しており、人々が逃げ惑っていた

人混みをかぎ分け、気配のする方へ向かうと

狼のような化け物が暴れ回っていた

雷羅「…饕餮(トウテツ)か。しかも、こっち側に来てやがる」

本来、陰の存在は一般人に見えることはない

それは陽と陰の世界に仕切りがしかれているからだ

しかし、強い力をもつ者は容易くその仕切りを通り抜ける

雷羅「四凶となればやるしかないか」

雷羅は饕餮(トウテツ)の方へ歩み始めた

町民「おい、兄ちゃん!危ねえぞ!」

雷羅「早く逃げろ」

町民「は?」

気配を感じたのか饕餮(トウテツ)が雷羅の方を向いた

【……雷獣………人間……うまそうだ…】

雷羅「悪いが巻き添えを食わないという保証は出来ない」

次の瞬間、雷羅の手に雷が現れた




























唯風「はっ……はっ……」

果たしてこの城に正常な意識を保っている者は残っているのだろうか

少しぼんやりした頭の中で唯風はそんな事を考えた

ここに来るまで金斗の小太刀や能力で

襲いかかってくる者達を退けてきた

だが、その数は予想以上に多く、能力を使い過ぎてしまった

反動も出ており、体力もあまり残っていない

一聖が何度か回復能力を使ってくれたが限りがあるため、もう頼むことは出来ないだろう

一聖「唯風…」

唯風「大丈夫ですよ。それより一聖、根源はこの部屋にいるとみて間違いないですか?」

一聖「うん。すごく邪悪で強い力を感じる」

唯風「覚悟はいいですか?行きますよ」

スパッ

一聖・唯風「!?」

襖を開いた2人は目を見開いた

そこには多くの使用人が血まみれで倒れており

その奥には血に染まった刀を手にした大名

一聖の実の父が立っていた



























光優と金斗がたどり着いたのは

兵士が刀や槍で村人を傷つける痛ましい戦場だった

光優「これは…」

金斗「ひどすぎる。こいつら、一聖達の城の兵士だ。……!。光優、あれ見ろ」

光優「え?……!」

よく見ると兵士達の目は焦点が定まっておらず、全員が虚ろな目をしていた

光優「誰かに操られてる?」

金斗「ああ。どうやらアイツの仕業のようだな」

金斗の視線の先は兵士達の後ろに向けられており

そこには妖しく笑う大きな犬のような化け物

渾沌(コントン)の姿があった

金斗は渾沌(コントン)を睨みながら、手のひらに刀を出現させた

金斗「行くぞ、光優。俺はああいう奴が1番嫌いだ」

光優も同じように手に光を集め、弓と矢を出現させた

光優「奇遇ですね。俺もですよ!」

2人は武器を手に駆け出した

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ミサ
ミサ
気ままに小説書いてます(*´∇`*) 少しでも楽しんでいただければ幸いです! 『最後の贈り物』…完結 『時を越えて、何度でも』…完結 『今この時、この瞬間は…』…完結 『貴方の心に咲く花は…』…執筆中 『それでも貴方は…』…執筆中 『僕を忘れてしまった君へ』…執筆中
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