プリ小説

第39話

3人

水翔「一聖、唯風…」

さっきまで感じていたはずの2人の気配が消えた

未地「そんな…」

水翔「くそ!」

2人は城までの道のりを駆け抜けた






















光優「ったく、どんだけいるんだよ」

金斗「知るか」

先程から襲ってくる兵士を弓や剣で凪ぎはらっているが数が多すぎる

このままでは体力を削られ、反動を蓄積するばかりだ

金斗「はあ…。まさか最後をお前と迎えるとはな」

光優「縁起でもないこと言わないでくださいよ。こいつら片付けて2人のところに行くんでしょ?」

金斗「…お前も分かってんだろ。もう、この世界のどこにも2人はいねえよ」

光優「…金斗さん、提案があるんですけど」

背中合わせの状態で光優は口を開いた

金斗「何だ?」

光優「俺にも剣作ってください。そしたら、俺がこいつらの相手しますんで」

金斗「は!?お前、正気か?目だって半分ぐらい見えてねえだろ? 」

光優「そっすね。けど、このままじゃどのみちじり貧です。悔しいけど、今の俺じゃアイツは倒せない。けど、アンタなら…」

金斗「……」

光優「それにこんなとこでくたばったら2人に合わせる顔がないです」

金斗「ふっ、そうだな」

金斗は剣を作り出すと光優に持たせた

光優「どうも」

金斗「無理はすんなよ」

光優「了解です!」

2人は別々の方に走り始めた



















雷羅「くそ…、しくじった」

雷羅の前にはすでに息絶えた饕餮(トウテツ)の亡骸があった

苦戦は強いられたものの何とか倒すことはできた

だが、その代償があまりにも大きかった

雷羅「まさか、あそこで食いつかれるとはな」

そう。雷羅の左肩から先は何もなく、代わりに大量の血が流れ出ていた

出血が多く、だんだん目眩が強くなってきた

雷羅「くそ…」

雷羅は力なく、その場に倒れた

唯一の回復能力のある一聖も今はもういない

その前にこの出血量だ

助かりそうもない

だが、不思議と死ぬことが分かっているのに落ち着いていた

頭を過るのは7人の仲間と未来のこと

この能力のせいで両親に恐れられ、村を追われた

ずっと、仲間がほしかった

1人でもいればいいと思ってたのに気づけば8人もの仲間に出会えていた


“怖くない。あたしは雷羅を拒んだりしない!”


雷羅「……案外、悪くない人生だったかもな」

だんだんと意識が遠のき、雷羅は自然と目を閉じた

その時、黄色の守護石が砕け散った



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ミサ
ミサ
気ままに小説書いてます(*´∇`*) 少しでも楽しんでいただければ幸いです! 『最後の贈り物』…完結 『時を越えて、何度でも』…完結 『今この時、この瞬間は…』…完結 『貴方の心に咲く花は…』…執筆中 『それでも貴方は…』…執筆中 『僕を忘れてしまった君へ』…執筆中
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