第40話

4人
63
2018/01/09 13:35

火夜「!」

ガバッ

火夜「一聖さん…唯風さん………雷羅さんまで……」

ずっと感じていた7人の気配は4人にまで減ってしまっていた

火夜「どうして……何でこんなことに……くっ…」

眠って回復したと思っていたが、反動のダメージはまだかなり残っていた

火夜「くそ、こんな時に……」

こんな大変な時に何も出来ない自分が恨めしかった

それでも何とか布団から抜け出したその時…

家の外から大勢の気配を感じた

火夜「村人の気配じゃねえな」

こうなったらやるしかないと腹を括った時…

兵士「おい!貴様!こんなところで何をしている!」

?「うっ…」

兵士「ここから先は人外の力をもつ化け物がいるだけだ。子どもはさっさと帰れ!」

?「ち、違うよ!火夜兄ちゃんは化け物なんかじゃない!さっきだって本物の化け物から僕たちを守ってくれたんだ!火夜兄ちゃんを悪く言うな!」

火夜「!」

この声は勇人!?どうしてこんなところに?

いや、それよりも…

俺は反動の痛みなど忘れ、外に飛び出した

兵士「面倒だ。相手はガキ1人だし、殺すとしよう」

勇人「!!」

兵士「あばよ」

勇人「……っ…」

兵士が刀を降り下ろした次の瞬間…

グサッ

火夜「かはっ……」

勇人「…火夜、兄ちゃん……」

火夜「…っ………早く、…行け。走れ、勇人…」

勇人「や、やだよ!」

火夜「せっかく助かった命を無駄にするな!俺の事を思うなら……走れ!勇人!」

勇人「…うん!」

火夜は薄れゆく意識の中で勇人を見送った

ありがとな、勇人

最後にお前のおかげで俺は人へ希望を捨てなくてすみそうだ


“人に絶望しないで?受け入れてくれる人がきっといるはずだから”


ああ、本当にお前の言うとおりだったな

未来

火夜は最後の力を振り絞って兵士たちと向き合った

火夜「この俺の最後に鉢合わせたことを後悔するんだな!!」

その言葉と共に辺り一面が火柱に包まれた

そして、その瞬間赤色の守護石が砕け散った


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