第3話

信仰者
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2017/12/28 03:06
兵2
…あなたっ
聴いておるのかっ‼︎
信長様は素晴らしき御仁
本来ならば御目通りする事さえ叶わんのだぞ
しかしお主は、その御仁を潰して
その上、信長様な求婚を断りおった…
本来ならば打ち首じゃ
然し、信長様は心の広い御方
そんな事はせず、まだお主を客人として扱っておる
その信長様の何処が不満というのだ
部屋に連れて行くと言った兵に自慢されている?
あなた

えぇ、と
僕は彼のこと好きじゃねぇし
出来れば早く帰りてぇよ

兵2
好きじゃない…だとッ‼︎
そんなことあってなるものか
死んで償えッ‼︎
切腹じゃ
あなた

えぇっ⁉︎
嫌だよ
それに僕、射的得意だから銃使えるよ?
マイエアガンも鉄砲にすることだってできるしな笑笑
だから僕を銃撃部隊にでも入れてみれば?
僕、人、的にしたかったんだよねぇ

ふはははという風に笑った僕をみて
兵2
なんつー餓鬼だ…
危険だコイツ
という風に兵2くんが言ってたのは聞かなかったことにするよ
あれ?
兵、このちんちくりんだれ?
あなた

うわぁぁぁ
失礼だなッ‼︎
僕はちんちくりんじゃねぇよ
145あるし
君より少し低いだけだし〜

ふぅん
君生意気だねぇ
あなた

手前の方が生意気じゃねぇの?

兵2
待てッ‼︎
あなた、この御仁は…
信長様、信仰者1番であられる
森蘭丸様だぞ
あなた

…うわぁ
それドヤることじゃねぇし
織田信長ってこんな、生意気な奴が家臣なんだぁ
益々、結婚なんてしたくねぇよ

森蘭丸
当たり前だ
お前如きが信長様と結のう?
寝言は寝ていえ…
あなた

残念ながら本当なんだよなぁ
僕は断りたいし、今すぐこの城から出てぇよ

森蘭丸
では、出て行け
あなた

いいの?
やったー
兵2さんばいば…

織田信長
何勝手なことをしている、蘭丸
あなた

えっ?
この人の名前って
森蘭、丸
じゃねぇの?

森蘭丸
俺の名前は蘭丸だッ‼︎
信長様ッ‼︎
こんな無粋で失礼な者、なぜこの城においておくのですかッ⁉︎
あなた

ぶ、ブス…
それは流石に傷つくなぁ…

兵1
信長様、部屋の御準備が…
織田信長
あぁ、よくやった
そうだ、蘭丸
今日から手前はあなたの共だ
分かったな?
あなた

分かりません

兵2
あなた、黙っておれ
あなた

さーせん

織田信長
分かったな?
森蘭丸
…承知致しました
あなた

致しません

兵2
あなたーーーーーーーッ‼︎
黙りやがれぇぇぇぇッ‼︎
あなた

グフォッ

兵2のキックが僕の鳩尾に入り
僕は気を失った
織田信長
兵…
兵2
(キャーー、打ち首決定か…)
はい
織田信長
よくやった
森蘭丸
本当にね
織田信長
じゃぁ、蘭丸頼んだぞ
森蘭丸
はい

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