第4話

出現
63
2017/12/28 07:42
「それって、もしかして、シルクハット被ってた、なんか変な人!?」

「シルクハット?そんなん被ってなかったよ?てゆうか、あなた、心当たりあるの?」

「いや、別に…」

駅で見かけた人なら、香織も気づくはずだもん…人違いか。

それにしても、あの人、一体…

「その人、すっごくイケメンでさ~…」

「はいはい、ちょっと疲れてるんだから、静かにして。」

「は~い、まあ、病人だもんね~。私は学校戻るから、お大事に!」

「ありがとね。」

「いえいえ☆」

香織は、ピースサインをしながら、病室を出て行った。

ふぅ、意外としんどいなぁ。まだお昼だけど、一度寝よう。

そう思って、目を閉じた時―

「こんにちは。」

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