第21話

回想
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2018/01/12 14:07
「あれは、その年で初めに雪が降ってきた日だった。君のお父さんはいつも通り、外の世界のものを持ち込んで、私達に披露してくれていた。しかし、あの、女王が…」

「待って、てっきり私はあの裁判のことかとー」

「それは、すまないが、もう少し後で説明しよう。とにかく、君のお父さんは、女王の怒りをかってしまって、牢屋に入れられてしまったんだ。そして、とうとう…」

『時間』は、涙ぐみながら話していた。

「そうだ、そちらの世界のことも話さねばな。こちらの世界とそちらの世界は、繋がっているのだよ。」

「繋がっている?」

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