第2話

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2018/01/06 13:38
じゃあ、おやすみ

何度彼と同じベッドで眠っても、何にも“そういうこと”がないということは 私に魅力がないということなのだろうか。
あなた

…おやすみ


それともただ 大事にされているだけなのか。

…正直 二年半も付き合っておきながら キスより先に進めないというのもどうかと思うのだが。


別に今の生活に不満があるという訳では無い。

彼の待つ家に帰れるというだけで、心は満たされていた。


一方で、体が満たされることはないのだけれど。



もちろん、私から誘ったことも一度や二度はある。

しかし、その度に“無理しなくていいよ” “俺は待てるから”なんて言葉で丸め込まれてしまうのだった。
あなた

…彰(アキラ)くん


暖かい布団の中で、そっと手を繋ぎ 小さな声で名前を呼ぶ。

反応がないところを見ると、どうやらもう眠ってしまったらしい。
あなた

寝ちゃった…?


“彼も疲れているんだから仕方ない”

そんな思いと。

“少しくらい触れてくれてもいいのに”

そんな思いが、心の中で揺れる。
あなた

おやすみ


唇の端にそっと口づけをし、モヤモヤした感情を抑え込むように 強く瞼を閉じた。

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