第25話

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2018/01/08 13:10
まぁ…かなり緊張してるんだけどさ

ぼそりと呟いた声は どうやら彼女にも届いていたらしい。

照れているのか 潤んだ瞳は揺れ、頬は上気している。
あなた

わ…私も、だよ


聞こえてきたのは 紛れもない彼女の本音だった。
あなた

いつか“先”に進みたいって思ってたけど…
今は少し…怖い

あなた…
あなた

でもね、それ以上に 触れたいって思うし
触れてほしいとも…思う


あぁ…きっと、ずっと同じ気持ちでいたのだ。

俺が彼女に触れたいと思うのと同じように、彼女も俺を求めてくれていた。


あなた

だからっ…!…ん、…っ…んん


強引に口づけをしまえば、すぐにトロける。

脱力しきった彼女の体をそっとベッドに押し倒し、左手の指を絡ませるようにして右手の自由を奪った。
もう…黙って……

あとはもう理性と本能に揺られ 従うだけ。


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