~1週間後~
流星くんが来てから1週間経った。
『やっぱり、そんなもんだよね、、』
「誰がや?」
後ろを見るとそこには流星くんの姿があった。
『いたの!!!びっくりしたー!!』
「藤岡ってビビりだよな、ふふ笑」
『そうだよ!ビックリさせないで!でも、来てくれて嬉しい…、』
「ごめんな、バイトで忙しくてな、なかなか来れんかったわ…、」
『バイト!何してるの?』
「秘密~なんで教えないかんの~!」
『いじわる!』
こんな時間が私は大好きだった。
こうやってきちんと友達と話すの初めてかもしれない…。
~数時間後~
「ほな、また来るわ!」
と、病室を出ていこうとした。
『まって、、あ、あの、』
流星くんは不思議そうにこっちを見た。
「なーんや?」
優しくそう聞いてくれた。
『れ、連絡先、、お、教えて?』
「ええで?」
そして、私達はLINEで連絡を取れるようになった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。