いつも通りに通う学校。
俺の席はまたいつものように空いてる…。
(ねぇ、聞いた?藤岡さん、手術だって、ヤバくない?)
とクラスが騒いでる…、、俺は無性に腹が立っていた。
先生が教室に入り、、
《藤岡さんが今日、手術をしています。でも安心してくださいとのことです。》
軽々といいやがって、流美がどんだけ辛いか…
そしてクラス中がザワついて、、
「お前らそれでもクラスメイトかよ…」
俺言ってしまった。
"流星?どーしたお前?なんかあったんか?"
親友の望が聞いてきた。
「なんもないけど、、あいつめっちゃ辛そうやってん、、学校来たいってずっと言ってたんや…、、」
"藤岡に会ってるんか?"
「だったらなんやねん、、もうちょっと考えようや、、どうやったら元気出してくれるんやろ?とか、、クラスメイトやろ?俺ら。」
クラスのみんなは黙った。そして、
"だったら、みんなで寄せ書きせーへん?"
と望のこの一言からクラスのみんなは少しでも流美の事を心配してくれるようになった。
俺はずっとずっとあいつにあげたストラップを握りしめていた。
学校から帰る途中、空を見上げたらあの日と同じように綺麗な星空だった。
そして俺は誓った。
「流美の手術が上手くいって、後遺症が残りませんように…。」
俺は全力で手を合わせた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!