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第1話

バレー
805
2017/12/29 05:21
大地
始めにポジション練習したいんだけど、2チームに別れてやるからあなたちゃんはスガのチームでお願い。
澤村は少し申し訳なさそうに言った。
あなた

はい。

スガ
よろしくね!
俺のポジションはSだよ!
あなた

私は、MBです。

本当にあの蓮実あなたなんだよなぁ。
あなた

そうですけど…。

久志
凄いなぁって。
確かに無理もないだろう。
ゲツバリで乗っていたとき、小見出しに『東北の女神』と言われていたから。

その名前の由来は、フェイントが兎に角上手い。
相手チームの弱点を確実に狙うフェイント。スパイクも上手かったけど力が弱くMBになった。
あなた

そうですか?

一仁
まぁまぁ、ほら。
始めるみたいだよ。
その頃、菅原と大地。
スガ
大地、どうする?
いつも人数ぴったりだったらから気にしなかったけど。
大地
そっち、7人でいいべ?
スガ
大地がいいならいいけど。
大地
よし、やろう。

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大地
日向、前だ!前、前!
そう言われ日向は前に出るがボールは床に落ちた。
翔陽
ぶべーー!
うまくフライングが出来ず顔面を床に擦り付けた。
あなた

ブッフ!

あなたは笑うのを堪えられずふいた。
あなた

アッハハハハ!

性格、悪。
翔陽
人の事言えないからな!
日向は涙目になりながら言った。
スガ
でも、よく日向の前を狙ったね。
拾われてたかもしれないのに。
はぁ~と感心しながら言った。
あなた

簡単ですよ。
日向君は前が苦手なんでしょう?
でも、ふわってボールは拾われてしまう。それなら、少し勢いのついたボールを落とせばいい。ただ、それだけの事です。

あなたは淡々と言った。
あなた

それより、菅原先輩のトスが完璧でした。
日向君は丁度後衛。月島君を欺くには一人時間差の方が良いかなと。
でも、菅原先輩はオープントス。それが完璧だったんです。
まぁ、月島君が気づかなかったのが運の尽きです。

スガ
ありがとう!
菅原はビックリしながらも礼を言った。

月島の顔はとてつもなく渋い顔をしていた。

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