プリ小説

第8話

喧嘩第2ラウンド
ピーっという音が響き、お願いします!と日向の声が一番響く。

今の私の心中は飛雄を潰したい。及川先輩みたいなことを言っている自覚はあるが、今日だけは及川先輩の気持ちがわからなくもない。

だって、なんで私が飛雄にキレられなきゃならないの?起こしただけだよ?朝だから。


とキレているのが顔に出ていたらしく縁下先輩が私の顔を覗き込むように見る。
あなたちゃん。何に怒ってるの?大丈夫?
あなた

糞野郎にちょっとキレてますね。
顔に出てましたか?すいません。

気にしなくて大丈夫だよ。
あなたちゃんの調子を気にしただけだから。
ははっと乾いた笑いをしてから言った。
あなた

何かありがとうございます。
心配かけてごめんなさい、でも大丈夫です。

それなら、と縁下先輩は安心したように言った。

私が前衛スタートの飛雄が後衛。最高のローテからの始まり。

菅原先輩が笛をエンドラインで待っている。
ピーと笛がなると、すぐサーブを打った。

それを澤村先輩が綺麗にAパスを入れる。
飛雄がボールの下でジャンプトスの体勢に入る。
飛雄の事だ初っぱな日向を使うだろう。
それなら、もう対処済み。日向は*Cに飛ぶ、90%の確率で。

だから、それに合わせて飛べば良い。
あなた

(確実に叩き落としてやる。)

日向が飛ぶのと同時に飛雄のトスが繰り出される。
だけど、ドンマイ、落とすよ。

ドッドッ

日向のスパイクは私の手に確実にあたり、床に落ちる。
翔陽
なぁーーー!!!!!!
あなた

はっはっはあ!!
まだまだだな、飛雄、日向!

ヤバい超快感!
久志
あなたちゃんって影山にキレてたんだね。
一仁
日向がすげぇ落ち込んでる。
仁花
す、すごい。
潔子
うん、あんなに正確なブロック見たことない。
大地
あなたちゃんがすごいのはわかったし、日向の落ち込む気持ちもわかるが続きをやるぞ。
全員
はい!
澤村先輩の言葉に皆が返事をし、試合が再開した。

試合は当然ながら澤村先輩たちAチームが勝った。

だが、日向と月島くんの視線が痛い。
あなた

えっとぉ、何でしょうかぁ。

何って別に。
別にって感じじゃぁないんですけど…
翔陽
なんで、一発目俺のスパイク止められたの?!
あぁ。
あなた

勘。
と誘導だよ。

日向が打つのに日向の癖を使ったってことでしょ?
誘導っていうのは、真ん中に構えてCに飛ばせて叩き落とす。真ん中に構えれば日向はブロックを避けてCに回るから。ブレードもないと踏んでの行動。
淡々と説明する月島くん。
流石で御座います。
あなた

御説明感謝致します。
月島くんには敵わないね。

あなたさんそこまでわかってたの?!
あなた

うん。
今、飛雄は後衛でサーブレシーブした澤村先輩は体制を崩さなかった。
そうすると、前衛はライト・澤村先輩、センター・日向、レフト・田中先輩。
ブロードをすれば先輩達に迷惑がかかる、その事を考えていたのかはわからないけど、真ん中で圧力を掛ければCに飛んでくれると思って、90%の確率で。

仁花
よく見えてるんだねぇ。
しみじみと仁花ちゃんが言う。
飛雄
それくらいわかってくれなきゃ困る。
飛雄の言葉にカチンと来て胸ぐらをつかんで、
あなた

あ"ぁ"?

と言ってやった。

こいつは本当に許さない。今回ばかりは絶対に許さない。
スガ
まぁまぁ。落ち着こう、ね?
菅原先輩の笑顔はなんか癒される。
あなた

すみません。

謝ったがこいつにはまだ怒りはおさまっていない。


*C・・・Cクイックの略です。

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ビクトリー
ビクトリー
全然上手くないですが読んでくれると嬉しいです! オリジナルでBLを書いています。 興味があれば読んでくれると嬉しいです!